考えることをやめたら死ぬ男のブログ

英語ペラペラな僕がHIPHOP、ビジネス、ITなどいろんな話題についてぺちゃくちゃ喋ります。

【日本語ラップ】ラッパーKOHHのすごいところを3つ教えます

 

以前日本語ラップに対してゴタゴタ言いましたけど

一応これでも物心ついた頃からずっと聴いてます。

愛のあるディス…っていうかディスってすらもないと思うんだけどな。

 

昨今ほんとにいろんなラッパーが出てきました。

賛否両論あったり絶賛されてたりしますが、

そんな日本語ラップ界で現在のキングは誰だと思いますか?

 

ANARCHY?AKLOSALU?NORIKIYO?般若?

 

いやいや、KOHHでしょ。

 

 

なぜ僕がそう思うのか、3つにまとめてみました。

 

 

活躍の幅が広い

2016年にはフジロックに出演したり

世界のiTunes StoreとApple Musicを賑わせてヨーロッパツアーやったり

日本語ラッパーとしては驚異の行動範囲の広さです。

KOHHのインスタ見ても外国人の方のコメントが結構多いです。

 

KOJOEとかISH-ONEなどの逆輸入パターンはありましたけど

日本という土壌で生まれ育ったラッパーが

ここまで海外で活躍するのはKOHHが初めてだと思います。

 

なぜここまで世界的に広がったかというと、

何よりも「It G Ma」がバズったのが一番大きかったと思います。

その後アメリカのラジオ局「HOT97」に出演しました。

 

www.youtube.com

 

気軽にネットなどを駆使しながら国境を越えちゃうような、

一番現代っぽいインターナショナルな動きを見せてると思います。

 

 

ファッションリーダーとしてのポジション確立

もともと音楽って広義のファッションに非常に強くリンクしてると思うんですね。

聴いてる音楽によって如実にライフスタイル自体が影響を受けますし、

もちろんライフスタイルが影響を受ければファッションも変化します。

 

であればラッパーであればライフスタイル全体を売り物にすべきで、

当然その一部のファッションも売り物であるべきだと考えています。

ラップがうまいのはもはや最低条件で、現代はライフスタイル全体を

商売道具にできるラッパーじゃないと絶対売れません。

 

ラッパーを評価する時って音源とかラップだけじゃなくて

人柄とかファッションとかジャケ写のセンスとか全部見てるはずですからね。

ジャケ写ってもう今は言わないのかな…

 

KOHHはそれを早期に気づき、IT G MAのちょい前ぐらいから

(おそらく)意識的にファッションを変えたと思います。

それ以前のKOHHのファッションもそれはそれでかっこよかったんですけど、

裾野が広い格好ではなかったですし、HIPHOP業界からは好まれそうでしたけど

ファッション業界から注目される感じではなかったと思います。

 

ファッション業界から脚光を浴びれば、雑誌などのメディアの露出も増えますし

何よりもビジネスの幅がむちゃくちゃでかくなります。

 

そしてその狙い通り、ちょうど良い奇抜さのファッションで脚光を浴び

ファッションリーダーとして認知されるようになったことで

一気にラッパーからアーティストへとステージが上がりました。

 

ですが、日本だとあまりラップとファッションを

うまくリンクさせることに成功した例がないんですよね。

ファッションの成功例としてはNIGOA BATHING APE)が挙げれますが、

うまくラップとリンクさせることができたかと問われれば、

別にファッションでの成功がNIGOのラッパーとしてのキャリアに

寄与してる訳ではないので、ちょっと違うと思います。

 

最近ではKANDY TOWNとかちょっと近い動きが出ていますけど、

ライフスタイルを売るのに成功した元祖はKOHHかなと思ってます。

なんでKANDYは売れてFRESINOが微妙にくすぶってるのか、とか

その辺に原因があるんじゃないかなーとか考察してますが、

またそれはいつか記事にできればなと思います。

 

 

 

ラップの技術が実はマジでやばい

初めてKOHHのラップを聴いたときに、

ほんとに衝撃的だったのはやはりそのラップです。

こんな話し言葉に近い感じのラップは

今まで聴いたことがありませんでした。

その何がすごいのかを詳しく説明します。

 

まずは技術的な側面から話をさせてください。

一般的に今までの日本語ラップの基本というのは倒置法です。

 

①「俺は絶対取るぜ優勝」

②「俺は絶対優勝を取るぜ」

 

日本語ラップで多いのは①ですが

日本語としてスムーズなのは②です。

 

なぜ倒置法が日本語ラップに多いかというと

韻を踏むのって基本は名詞であって、動詞ではないからです。

単純な話、名詞は無限ですが動詞は限りがありますよね?

ものの種類は無限に増えますが、人間の動きは限られています。

単語のバリエーションがある名詞の方がもちろん韻は踏みやすいです。

 

ですが、日本語は文の最後に動詞が来てしまう言語でして

脚韻を踏む場合に文の最後に動詞が来るのは都合が悪いんですね。

そのために倒置法で名詞をケツに持ってくるというわけです。

 

これの弊害は、そもそもかなり不自然な響きになってしまうところです。

「俺は絶対取るぜ優勝」なんて日常生活で絶対言わないじゃないですか。

ボケとしてラップをテレビ番組などでやってるときは

絶対に絶対に絶対に倒置法でラップしてるはずです。

不自然な響き→ズレ→笑いに繋がるからです。

 

もう一つは不自然になってしまった分、意味が伝わりにくくなってしまう点です。

あとフローの幅が制限されてしまうところもあるんですが

ちょっとこれは複雑すぎるので割愛します。

 

KOHHが新しいラップスタイルを広めてくれたおかげで、

だいぶ日本語のラップの意味が通りやすくなりました。

それまでのラップは単純に聞き取りづらかったり

歌詞カード見てもあんまり意味がわからなかったり…

というのがデフォルトでした。

 

であればあんまり日本語で日本人に向けてラップする意味はなかったのですが

そこを話し言葉に近いラップでクリアしたのがKOHHです。

 

ですが、だからといって喋ってるだけになっていないんですね。

踏むところではがっつり韻を踏んだり、流行りのUSのフローを取り入れたりして

リスナーを飽きさせない仕掛けはふんだんに入れ込んでます。

 

やっぱり話し言葉に近いラップというのは

どうしてもダサく聞こえがちなんですが、

そこをパワープレイでぶち破っていったのがKOHHです。

 

そのおかげでラッパーの裾野がだいぶ広がりました。

韻踏んでもいいし、踏まなくてもいいし

カッコよければいいじゃん、という雰囲気の土壌をつくったKOHHが

今の日本のキングだと思いますが、どうでしょう。

 

 

まとめ

KOHHのおかげで逆にK DUB SHINEがカッコいい現象